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製造業の書類は、自社のために取るものと、取引先に見せるために取るものに分かれます。ここでは毎日出るものから並べています。

目次13項目

商い屋 製造とは

商い屋 製造は、製造の現場が毎日つくる帳票だけを集めた専門サイトです。

一般に、この分野の帳票は汎用の書式サイトか、生産管理システムの各社が配布しています。汎用のものは数が多く、システム各社のものは製品の入口としての配布になります。

商い屋 製造は、そのどちらにも属していません。申し込みも、システムの導入も要りません。

ポイントはここです。製造業の帳票は、法令で様式が定められているものがほとんどありません。決まっているのは、労働安全衛生法まわりの一部の記録と、その保存期間です

裏を返すと、様式が自由なぶん、欄の作り方で現場の負担が変わります。ここでは記入例と、その欄が何のために要るのかの解説をセットで置いています。

扱っている区分

商い屋 製造では、製造業の帳票を現場の流れで6つに分けています。

  • 生産管理 — 作業日報、生産計画、工程管理、段取り替え
  • 品質管理 — QC工程表、検査成績書、不適合品、是正処置、4M変更
  • 設備・保全 — 設備点検、保全記録、金型・治工具の台帳
  • 在庫・購買 — 在庫管理、受入検査、棚卸、発注管理
  • 安全衛生 — ヒヤリハット、危険予知、安全パトロール、定期自主検査
  • 労務・法定帳簿 — 労働者名簿、賃金台帳、出勤簿、健康診断個人票

こんなときに見てください

  • 手書きの日報から、Excelに移したいが欄が決まらない
  • 取引先の監査や審査の前に、帳票の抜けを確かめたい
  • 不適合が出たときの記録が、書く人によってばらついている
  • フォークリフトや天井クレーンの検査記録を、探すたびに時間がかかる

おすすめ様式

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製造業の様式が置いてあるサイト

製造の帳票は、商い屋のほかにもいくつかの場所で配布されています。法令で様式が決まっているものが少ないぶん、出どころの性格が分かれます。

サイト置いてあるものこんなときに
取引先・審査機関の指定様式QC工程表・検査成績書・変更点連絡書など指定があるとき。指定が最優先です
bizocean製造・生産管理の書式を幅広く収録製造以外の書式も一緒に探したいとき
ビズルート工場・現場向けの作業日報をExcelで配布。登録不要日報の形をすぐ決めたいとき
Excelフリーソフト館工程表など、計算の仕掛けごと使えるテンプレート表計算の仕組みまで欲しいとき
職場のあんぜんサイト(厚生労働省)リスクアセスメントの進め方と、災害事例のデータベース安全の記録を、何のために取るかから決めたいとき

商い屋 製造はどこにいるか

実務では、品質まわりの帳票は取引先から様式ごと渡されることが多く、生産や在庫の帳票は各社が自分で組むという分かれ方をします。取引先の様式は、そのまま使うのがいちばん早い選択になります。

商い屋 製造が置いているのは、後者のほうです。作業日報・工程管理・在庫・設備の点検など、社内で回す帳票を、欄の意味の解説とセットで並べています。

ポイントはここです。取引先に出すものは先方の様式、社内で回す帳票は商い屋、という使い分けにすると、作り直しが減ります

製造業の書類は、毎日出るものから決める

一般に、製造業の書類は「毎日出るもの」「ロットや製品ごとに出るもの」「設備ごとに出るもの」の3つに分かれます。

このうち毎日出るものから形を決めると、後の集計が楽になります。作業日報が決まれば工程管理表が決まり、工数の集計から原価が見えるようになります。

ポイントはここです。先に決めるのは、枚数が多いほうです

  1. 1 毎日 作業日報・工程管理
  2. 2 ロットごと 検査成績書・不適合品
  3. 3 設備ごと 点検・保全・定期自主検査
  4. 4 締めごと 在庫・棚卸・発注
日報が整うと、右側の帳票が転記で埋まる

自社のための記録と、見せるための記録

製造業の書類は、目的が2つに分かれます。自分たちが判断するために取る記録と、取引先や審査で見せるために取る記録です。

自社のための記録

  • 作業日報
  • 在庫管理表
  • 設備保全記録
  • ヒヤリハット

見せるための記録

  • QC工程表
  • 検査成績書
  • 4M変更管理表
  • 是正処置報告書
右側は様式を指定されることがある。左側は自社で組める

右側は先方の様式が優先されます。左側まで先方に合わせると、現場が書けない帳票になります。分けて持つと、監査のたびに社内の帳票を作り替えずに済みます。

製造業の書類で、法令が決めているのは保存のほう

製造業の書類は様式の定めが少ない一方で、記録の保存期間が決まっているものがあります。数え方は「作成した日から」です。

  • 定期自主検査の記録 3年 フォークリフト・クレーンなど
  • 特別教育の記録 3年 教育を行った内容と対象者
  • 安全衛生委員会の議事録 3年 毎月1回以上の開催
  • 健康診断個人票 5年 有害業務では長くなるものがある
保存期間の目安。対象の作業や物質で長くなるものがある

期間は作業の内容によって長くなるものがあります。まとめて捨てる前に、対象の作業を確認するという順序にしておくと、後から探せなくなる事態を避けられます。

不適合は、書く順番を決めておく

製造業の書類のうち、書く場面がいちばん急なのが不適合の記録です。急いでいるときほど、順番が決まっているかどうかで差が出ます。

  1. 出荷前に見つかったか はい社内の不適合品報告へ いいえ取引先への連絡を先に
  2. 同じロットに広がるか はい在庫と仕掛品を止める いいえ該当品だけ隔離
  3. 原因が4Mのどれかにあるか はい4M変更管理表を確認 いいえ工程の条件から追う

止める・伝える・調べるの順。調べてから伝えると遅れる

不適合が出たときの動き方

再発防止まで書き切れているかどうかが、是正処置報告書の価値を決めます。処置と対策を分けて書く欄にしておくと、その場しのぎで終わりません。

人を雇っていれば、現場の外にも帳簿がある

製造業の書類でつまずきやすいのが、現場の帳票と法定帳簿が別々に管理されている点です。労働者名簿・賃金台帳・出勤簿・年次有給休暇管理簿は、規模にかかわらず求められます。

現場の帳票が整っていても、この4つが揃っていないと指摘の対象になります。労働者死傷病報告は、近年、電子での提出が原則になりました。控えを手元に同じ形で残しておくと、後から見返せます。

取引先の監査は、帳票のつながりを見られる

製造業の書類は、1枚ずつの出来よりも、追えるかどうかを見られます。出荷した製品から、どのロットで、いつ、誰が、どの条件で作ったかへ戻れる状態になっているかどうかです。

  1. 1 出荷 出荷記録・検査成績書
  2. 2 ロット 作業日報・工程管理
  3. 3 材料 受入検査・在庫
  4. 4 設備 点検・保全・4M変更
右へ戻れるかどうかが、トレーサビリティ

戻る道が切れるのは、たいてい日報にロット番号が入っていないときです。日報の欄をひとつ足すだけで、後ろの帳票が全部つながるようになります。

帳票を増やす前に、いまある帳票をつなぐ番号があるかを見ると、作る枚数が減ります

在庫が合わないときは、記録の抜けを疑う

製造業の書類でよくあるつまずきが、在庫の数が合わないことです。原因の多くは、入出庫のどこかで記録が残らなかったことにあります。

合わなくなる場面残っていないことが多い記録
急ぎの出庫出庫の伝票(口頭で持ち出し)
不適合品の隔離良品から外した数
試作・社内使用消費した数
棚卸の差異差異の原因と、調整した数

ポイントはここです。差異が出たときに、原因を書く欄があるかどうかで、次の月の精度が変わります。合わせるだけで終わると、同じ差異が毎月出ます。

棚卸は、数える前に止める場所を決める

棚卸表は、数える順番よりも「どこで止めるか」を先に決めておくほうが扱いやすくなります。仕掛品を数える範囲と、当日の入出庫を止める時刻を先に決める形です。

決めた内容を棚卸表の表紙に書いておくと、次の期も同じ条件で数えられます。条件がそろっていない棚卸は、前回との比較ができません。

現場が書ける形にしないと、帳票は埋まらない

製造業の帳票は、書く場所が現場です。事務所で作った帳票がそのまま現場で使えないことがあり、そこで記録が止まります。

止まりやすいのは、欄が細かすぎるもの、単位が現場と違うもの、両手がふさがっている工程で書かせるものです。手袋のまま書けるか、立ったまま書けるかまで見て決めると、記録が続きます

ひとつの目安は、1回の記入が30秒で終わるかどうかです。それを超えるものは、後回しにされて、まとめ書きになります。まとめ書きになった記録は、時刻の意味が消えます。

製造業の書類について、よくある疑問

QC工程表は誰が作るのか

QC工程表は、工程を分かっている人が作るほうが早くなります。品質保証の担当が一人で作ると、現場の実態と違う管理項目が並びやすくなります。

作り方としては、現場で工程を並べてから、各工程で「何を・どう・どのくらいの頻度で見るか」を埋める順序が扱いやすくなります。作った後に現場が見ない表になっていないかが、生きているかどうかの目安です

日報は紙とExcelのどちらがよいか

書く場所が現場なら紙、集計まで一本でつなぐならExcelという分かれ方が一般的です。紙で書いて後から入力する形も広く行われています。

判断の目安は、入力の手間と、集計で得られるもののどちらが大きいかです。工数から原価を出したいなら、入力の手間をかける価値が出てきます。

定期自主検査の記録は何年残すのか

フォークリフトやクレーンなどの定期自主検査は、記録の保存が3年とされています。特別教育の記録や、安全衛生委員会の議事録も同じく3年です。

対象の作業や物質によって、これより長い保存が求められるものもあります。まとめて処分する前に、対象の作業を確かめる順序にしておくと安全です。

迷ったときの確認先

製造業の帳票は、取引先の要求と法令の要求が混ざります。どちらの都合で作る帳票なのかが分かると、様式を作り替える回数が減ります。

確かめたいこと見る先
提出する帳票の様式取引先の購買・品質保証の窓口
安全衛生の記録と保存年数労働基準監督署、職場のあんぜんサイト
審査で見られる範囲認証機関の審査計画と、前回の指摘事項
手元に様式が無いとき商い屋 製造のテンプレート(無料・登録不要)

業務の側から探したいとき

「点検」という業務で横断して探したい場合は点検板、記録・管理の帳票を横断で探したい場合は記録板をご利用ください。

商い屋は業種を軸に、点検板・記録板は業務を軸に整理しています。フォークリフトやクレーンの点検のように業種をまたぐものは、業務の側から探したほうが早い場合があります。